今から思えば・・・

 その時は判らなかったが、今から思えばパーキンソン病の予兆だったと思えることが、去年の秋頃から始まっていた。 

 昨年10月のオークパンサー(出安居)の時期に、タイのサコンナコンでは毎年恒例の Wax Castle Festival が行われた。夜のパレードと Wax Castle のライトアップを撮った写真の多くがブレている。猛暑の中、長時間席取りをしていたために、軽い熱中症にでもなったのだろうと考えていた。が、ブレの原因が手の震え(パーキンソン病)だったのではないかと、今では思える。

 今年3月バンコクに着いたところで体調不良に陥り、早期帰国を余儀なくされた原因も、今から思うとパーキンソン病の症状だったのではないかと思うようになった。歩道橋を渡ろうとして急激な眩暈に襲われ、手すりに摑まりしゃがみこんでしばらく動けない症状が3回も続いたので、大事をとって帰国した。今思うと、姿勢反射障害と起立性低血圧が原因ではないかと思うようになった。

 まあその時に気づいていてもパーキンソン病になるのは防げなかったのだが、そのあと違う行動がとれた可能性はある。感染症なら原因となる病原菌やウイルスを退治すればいいのだが、パーキンソン病ドパミンを作る細胞がなぜ壊れるのかということが解明されていないので、根本的な治療法は未だない。予兆があっても防ぐ方法はないのだが・・・

 ただもう少し早くパーキンソン病とわかっていれば、メネシットという薬を飲みながらでも、無理さえしなければ旅を楽しむことができたかもしれないと思うと残念だ。