9月9日は重陽の節句。三月三日、五月五日、七月七日は祝う人も多いだろうが、重陽の節句と言われてピンとくる人は多くないかもしれない。
古来、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりで、めでたい反面悪いことにも転じやすいと考え、お祝いとともに厄祓いもしていたという。中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書いて「重陽の節句」と定め、不老長寿や繁栄を願う行事をしてきた。新暦では10月半ばにあたるため、菊の節句ともいわれる。
さて、この日の食卓は重陽の節句とは無関係だが、季節にあわせ秋鮭のムニエルとムカゴ飯。